DVDドライブの無いネットブックにWindows 8をクリーンインストール(FMV-BIBLO LOOX M/G30)

前回、ネットブックFMV-BIBLO LOOX M/G30にWindows 8をアップグレードインストールしました。
ネットブックにWindows 8をアップグレードインストール(FMV-BIBLO LOOX M/G30編)

今回は、このLOOX M/G30にWindows 8をクリーンインストールする方法をご紹介します。やっぱりサクサク動作と安定性を求めるならクリーンインストールですよね。

今回も使うのはWindows 8 RPです。もちろん、製品版Windows 8も同じ方法でインストールできます。前回と重複する内容もありますが、一つずつ説明していきますね。

バックアップ

一応、マイリカバリやTrueImageなどを使ってシステムのバックアップを取っておきます。まぁ、これは任意で。

『ソフトウェアディスク検索』ショートカットのバックアップ

スタートメニュー内の『ソフトウェアディスク検索』のショートカットを保存しておきます。

[スタート]-[すべてのプログラム]-[ソフトウェアディスク検索]と選んで、[ソフトウェアディスク検索]を右クリックし、[コピー]をクリックします。

20130121_SWSearch.png

後は、エクスプローラーを使って、Dドライブ(もしくはUSBメモリなど)に貼り付け(ペースト)します。

このショートカットは、Windows 8クリーンインストール後にLOOX M/G30付属のアプリやドライバをインストールするのに使いますので、なくさないでくださいね。

Windows 8 RPのインストールディスクを展開する

まず、LOOX M/G30にWindows 8 RPインストールディスクのISOイメージをDLします。

Windows 8 RPインストールディスクのISOファイルは、MicrosoftのサイトからDLできます。DL方法はこちらを見てください。
公開停止されたWindows8 RP(Release Preview)をダウンロードする方法を解説します

次にこのISOイメージをALZipを使って展開します。 展開した様子がこちらです。

20130121_ISO.png
※クリックで拡大します

今回は、ISOファイルを使ったのでALZipを使った展開を行いましたが、インストールディスクをDVDで持っている場合はファイルコピーやネットワークドライブ共有でもOKです。詳しくはこちらを見てください。
DVDドライブの無いウルトラブックやネットブックにWindows8をインストールする簡単な方法

setup.exeの実行

setup.exeを実行してWindows 8 RPのインストールを開始します。

『引き継ぐ項目を選んでください』という画面では、[個人用ファイルのみを引き継ぐ]を選びました。

20130121_install_2.png

これを選ぶと、OSはクリーンインストールされ、個人ファイルや設定が引き継がれます。もし、全くのクリーンインストールをしたければ、[何も引き継がない]を選んでください。どちらを選んでも、これ以降の手順は同じです。

後は、画面の指示に従ってインストールとWindows 8の初期設定を行ってください。

ドライバのインストール

Windows 8インストール後、デバイスマネージャーを確認してみると4つのデバイスに!が付いています。

20130121_devmng.png

デバイスマネージャーの表示方法が分からない方は、こちらを参考にしてください。
[Windows 8][デバイス マネージャー]画面を表示する方法 | ソニー

この4つのうち、『ユニバーサル シリアル バス(USB)コントローラー』はUSBクライアント機能用のデバイスです。僕はこの機能は使わないので無視します。この機能も使いたい方は、後述する『ソフトウェアディスク検索』からインストールしてください。

では、それ以外の3つのドライバのインストール方法です。

<Intel(R) Centrino(R) Advanced-N + WiMAX 6250>

ドライバはこちらからDLできます。
ダウンロード・センター

32bit版と64bit版がありますので、32bit版をDLしてインストールしてください。

<不明なデバイス×2>

この2つの不明なデバイスは Microsoft ACPI-Compliant System Intel(R) N10 Family LPC Interface Controller - 27BC です。

この2つはドライバが公開されていないみたいなのでWindows 7 Starterにインストールされていたドライバを使う事にします。

【準備】

Windows 8インストール後、Windows 7 StarterのファイルはC:\Windows.oldに移動されています。ここからドライバを抜き出しましょう。

ドライバのインストールには、infファイルとドライバの実体が必要です。infファイルはC:\Windows.old\WINDOWS\infにあり、ドライバの実体はC:\Windows.old\WINDOWS\System32\driversにあります。

また、ドライバインストール時にはinfファイルとドライバの実体を同じフォルダに置く必要があります。

そこで、以下の様にしました。

1) C:\Windows.old\WINDOWS\infをデスクトップにコピー 2) 1でコピーしたinfフォルダにC:\Windows.old\WINDOWS\System32\driversの中身を全部コピー

これで、ドライバのインストール準備が整いました。

【ドライバのインストール】

デバイスマネージャーで[不明なデバイス]をダブルクリックすると、不明なデバイスのプロパティが表示されます。

20130121_ACPI.png

20130121_N10.png

[ドライバーの更新...]を押して、ドライバーのインストールを行います。 『どのような方法でドライバー ソフトウェアを検索しますか?』画面では、[コンピューターを参照してドライバー ソフトウェアを検索します]を選びます。

20130121_driverinst1.png

次の画面では、先ほどコピーしたinfフォルダを指定します。

20130121_driverinst2-1.png

これでドライバがインストールされます。 不明なデバイス2つとも、同じ手順でドライバをインストールすればOKです。

<ついでに他のIntel製ドライバもアップデート>

この際なので、他のIntel製ドライバもアップデートしてしまいます。こちらで最新ドライバの確認ができます。
インテル・ドライバー・アップデート・ユーティリティー

富士通拡張機能ユーティリティのインストール

LOOX M/G30に付属のソフトには、『富士通拡張機能ユーティリティ』をインストールしないと使えないものがあります。

僕がよく使うマイリカバリもその一つです。その他の独自機能にも『富士通拡張機能ユーティリティ』が必要になるかもしれませんからインストールしておきます。 『富士通拡張機能ユーティリティ』は『ソフトウェアディスク検索』からインストールします。

まず、バックアップしておいた『ソフトウェアディスク検索』ショートカットからソフトウェアディスク検索を実行します。

もし、『ソフトウェアディスク検索』のショートカットを消してしまったり、バックアップするのを忘れていたら、Windowsキー + Rでファイル名を指定して実行ダイアログを出して、 C:\Fujitsu\DRVCDSRC\elelaunch.exe drvcdlaunch_hd.ini を実行すれば『ソフトウェアディスク検索』が起動します。

初回起動時に以下の様なエラーが出ますが気にしないでください。

20130121_swsearch_err.png

その後、ソフトウェアディスク検索が起動しますので、『富士通拡張機能ユーティリティ』をインストールします。

20130121_swsearch_mg30.png

LOOX M/G30付属ソフト/ドライバのインストール

『富士通拡張機能ユーティリティ』の他にも付属ソフト/ドライバで必要なものがあれば、ソフトウェアディスク検索からインストールしてください。

僕はUSBマウス接続時にタッチパッドを無効にしたいので、『ポインティングデバイスドライバー(Synaptics)』をインストールしました。タッチパッドを無効にするには、コントロールパネルから[マウス]を選んで、[デバイス設定]タブで[USBマウス接続時に内蔵ポインティングデバイスを無効にする]にチェックを入れます。

マイリカバリのインストール

これはマイリカバリを使う人のみ必要です。マイリカバリを使わない人は必要ありません。

C:\Fujitsu\EzMyrcvにEzMyrcv_Inst.reg(もしくは、EzMyrcv_Inst)というファイルがあります。これを右クリックして、[結合]をクリックして、レジストリに追加します。

※もしかしたらこの手順は必要無いかも(確認中) マイリカバリはC:\Fujitsu\EzMyrcvにあるマイリカバリ(ショートカット)から起動できます。これでWindows 8のインストールは完了です。クリーンでサクサクな環境が手に入りました。