Minisforum UM560 をレビュー! 超静音で拡張性の高い最高のミニPC! UM560XTやUM580との違いやおすすめも紹介します

とうとう買ってしまいました! Minisforum UM560 !

今となっては高性能とは言えませんが、十分な初速度と静かなファン、そしてUSB-PD+Altモード対応とこの特性の多さは他のPCを寄せ付けません!

そんな Minisforum UM560 をレビューしたいと思います。

Minisforum UM560 のスペック

CPU AMD Ryzen 5 5625U 6コア/12スレッド
基本クロック2.3GHz
最大ブースト・クロック4.3GHz
TDP 15W
GPU Radeon™ グラフィックス(CPU内蔵) グラフィックス周波数1800MHz
メモリ DDR4-3200 最大64GB
ストレージ1 M.2 NVME SSD Type 2280
ストレージ2 2.5インチ SATA 7mm以内
ディスプレイ出力 最大4画面同時出力 HDMI×2 + USB Type-C Altモード×2
給電 USB PD USB Type-C Altモードポートと共用

特に素晴らしいのがUSB PD対応という点です。

背面のUSB Type-C端子がUSB PD兼、ディスプレイ出力に対応しています。

つまり、
USB PD対応ディスプレイに接続すれば、USBケーブル一本でディスプレイ出力と給電ができてしまいます!

これは素晴らしい!!!

USB PD対応のディスプレイを持っていなくても、ドックを使えば同じようにUSBケーブル一本でディスプレイ出力と給電ができるようになります。これはまた後で紹介します。

Minisforum UM560 の外観

ちょっと光量が足りなくてノイジーになってしまいました。

これがUSBケーブル一本でディスプレイ出力と給電をやっているところです。これが便利なんですよ。

Minisforum UM560 の性能

定番Cinebench r23で性能を調べてみると、Multi 6,804、Single 1,380でした。

YouTubeでは、Multiは高い人で8,000台をたたき出していますが、この辺りは電源プラン設定とかにもよるので、そのせいなのかもしれません。

Singleはさすがですね。こちらで紹介しているThinkcentre Tiny M75q-1 Gen1(Ryzen 5 PRO 3400GE)と比べると4倍の性能です。

eng-notebook.com

TDP 15Wでこれは本当にすごい。

TDPが低いのは静音性にも表れており、ベンチマーク中もほぼファンの音は聞こえません。

ファンの音が静かというのはとても大きな価値で、作業への集中度が変わってきます。これは実際使ってみないと分からないのですが、UM560は静かという評判であふれてたのでその点は安心して購入できました。

ドックを使ってHDMIディスプレイ接続する方法

USB PD非対応のディスプレイの場合は、HDMI端子を使って接続します。

でもやっぱりUSBケーブル一本でディスプレイ出力と給電ができるのは便利なので、これと同じことをUSB PD非対応のディスプレイで実現する方法をご紹介します。

やり方は簡単で、USB PD対応ドック(ドッキングステーション )にHDMIとUSB電源アダプタを接続するだけです。

今回はこれを使いました。

純正のPDアダプタではなく、わざわざ100WのPDアダプタを用意するのには訳があります。

ドック自体も電力を使うので、純正のPDアダプタ(65W)では電力が足りなくなる可能性があります。といことで、100WのPDアダプタを用意しました。

LUD-U3-CGHDBK/Nはケーブルが短いので延長ケーブルも用意します。延長ケーブルを用意するときには、PDの対応ワット数を確認しておきましょう。

あとは、ドックにHDMIディスプレイとPDアダプタを接続し、ドックをUM560に接続すればOKです。

こうしておけば、UM560周りのケーブルがすっきりしますね。UM560を取り外して別のPCを接続したりするときにも便利です。例えば、在宅ワークで会社のノートPCを家のディスプレイに接続する場合など、USBケーブル一本を付けかえればいいだけなのでとても便利です。

ぜひ試してみてください。

裏面のUSB Type-C端子はデータ転送には対応していませんので、ドックにUSBメモリを繋げても動作しませんので注意してください。キーボード/マウスは接続できましたが、何だか不安定でした。

UM560XT / UM580 / UM580D との比較

Minisforum の製品数はとても多くて、似たようなモデルがたくさんあります。

UM560に似たものとしては、

  • UM560XT
  • UM580
  • UM580D

があります。UM590 / UM690 というのもありますが、こちらはUM560とは性能が違いすぎるのでここではエントリー外としますね。

では、どれが一番お勧めなのかというと、僕は断然UM560です。その理由について説明しますね。

まずはスペックをまとめてみました。

モデル名 CPU Display最大接続数 USB PD Cinebench r23
(Multi/Single)
UM560 Ryzen 5 5625U
 6コア/12スレッド
 2.3GHz(最大 4.3GHz)
 TDP 15W
4(HDMI×2、USB Type-C×2) 6,804/1,380※1
8,520/1,411※2
UM560XT Ryzen 5 5600H
 6コア/12スレッド
 3.3GHz(最大 4.2GHz)
 TDP 45W
3(HDMI×2、USB Type-C×1) × 9,349/1,366※3
UM580 Ryzen 7 5800H
 8コア/16スレッド
 3.2GHz(最大 4.4GHz)
 TDP 45W
4(HDMI×2、USB Type-C×2) 10,873/1,384※4
UM580D Ryzen 7 5800H
 8コア/16スレッド
 3.2GHz(最大 4.4GHz)
 TDP 45W
3(HDMI×2、USB Type-C×1) × 不明

僕がUM560を評価しているポイントは以下の3点です。

  • 超静音
  • ディスプレイ出力と電源供給がUSBケーブル一本でできる
  • 4画面同時出力可能

UM560XT / UM580 / UM580D も静かという声もありますが、やはりTDP 15Wは唯一無二の魅力です。高負荷になってもファンの音が聞こえないくらい静かなのはこの低消費電力CPUのおかげなんだと思います。

そう考えると、この性能差ならUM560一択かなと。

コスパを考えるなら UM560XT もありですね。ベアボーンで比較すると UM560 より一万円くらい安いですし。

UM580の方は選ぶ理由は正直ありません。UM580 はRyzen 7を搭載している割にはちょっと性能が控え目です。他のPCだと12,788/1,445というスコアも出ているみたいですし。

おそらく、USB PDにこだわったあまり、電力制限が掛かっているのではないかと。そういう意味では、ACアダプタタイプの UM580D のベンチマークスコアが気になるのですが、情報が見つかりませんでした。もし、UM580Dが Ryzen 7 5800H 本来の性能を出せているようなら性能を求める方には良い選択肢になるかもしれません。

ただ、価格を考えると UM580 / UM580D より UM590 / UM690 の方がよさそうですね。それほど価格変わりませんし。やっぱり UM580 / UM580D は位置づけが中途半端な印象。

結論:UM560は最高に魅力的なミニPC!

このサイズでこの性能と拡張性、そして最高の静音性!

凄まじくおすすめのPCです!

コンパクトかつ、静かなPCを探している方はぜひ試してみてください。

最近は中古市場にもUM560が出てくるようにもなりましたが、MinisforumのWebサイトには『MINISFORUMの製品の保証は、直接購入された本人に限定され、他人に譲渡することはできません』とありました。中古品を購入する場合は、公式サイトの内容を確認しておきましょう!