こちらの記事ではスリープボタンが無いキーボードにスリープ機能を割り当てる方法をご紹介しました。
この方法はバッチファイルという仕組みを使ったものですが、そんなもの使わなくてもAutoHotkeyに直接、休止状態に入るためのコマンドを設定できることが分かりました。
この方法を使って昨日と同様、ボリュームミュートキーを押すと休止状態に入れる様にしてみます。
ボリュームミュートボタンというのは、スピーカーにXマークの付いてるボタンですね。
手順1:AutoHotkeyのインストール
まずこの手のことをやりたい時に必須のソフトAutoHotkeyをダウンロードします。
AutoHotkeyはキーボードの割り当てを変えたり、特定のキーを押した時に起動するソフトを設定できたりする便利なソフトです。
AutoHotkeyはこちらからダウンロードできます。
AutoHotkey Download
インストールが完了すると、タスクトレイ(タスクバーの右端)に緑のHアイコンがでますよね?これがAutoHotkeyです。
手順2:AutoHotkeyの設定
タスクトレイにあるAutoHotkeyのアイコンを右クリックします。メニューが出るので、Edit This Scriptをクリックします。
メモ帳が起動して、AutoHotkeyの設定ファイルが開きます。
ここに、『ボリュームミュート押したら休止状態になってね』と設定すればいいわけです。
方法は簡単です。 設定ファイルの一番下にこの記述をコピペしてください。
vkad::Run,rundll32.exe PowrProf.dll`,SetSuspendState,C:\Windows\System32, Hide
これはどういう意味かというと、
vkadはミュートキーを表していて、その他は休止状態になるためのおまじないだと思ってください
コピペしたら、ファイルを保存してメモ帳を閉じます。
メモ帳を閉じたら、もう一回タスクトレイのAutoHotkeyアイコンを右クリックします。表示されたメニューからReload This Scriptをクリックします。これで設定が反映されました!
手順3:スリープできるか試してみる
ボリュームミュートボタンを押してみてください。
休止状態に入れれば成功です!!!
補足:ボリュームミュートボタン以外にスリープを割り当てる
では、ボリュームミュートボタン以外で休止状態に入りたい場合はどうすればいいのかというと、vkadの部分を変えればいいんですね。
その為には、まず、割り当てたいボタンの仮想キーコードを調べる必要があります。仮想キーコードというのは、そのボタンを表す記号だと思ってください。
仮想キーコードが分かりやすく書かれているHPを見つけましたので参考にしてください。
仮想キーコード
設定方法は簡単です。vkadの代わりに、
vk+設定したいボタンの「値(16進数)」に書いてある文字
を書けばいいんです。
試しに、「意味」のところから「Windows 2000/XP: ボリュームのミュートキー」というのを探してみてください。そうすると、「値(16進数)」にADって書いてありますよね?
だから、さっき設定ファイルにvkadって書いたんです。
と言う事は、ボリュームダウンキーに割り当てたかったらvkae、ボリュームアップキーならvkafです。もちろん、他のキーにも割り当てられます。
しかも、これを応用すれば、どんなアプリでもワンタッチで起動できるようになります。ほんと、便利なので試してみてください。