CygwinでOpenSSLをビルドする

CygwinにもOpenSSLは入ってるのですが、バージョンがちょっと古い。 というわけで、OpenSSLをビルドする方法について説明します。

ソースのダウンロード

こちらからOpenSSLのソースをDLします。
OpenSSL: Source, Tarballs

現時点の最新版はopenssl-1.0.1c.tar.gzです。今回はこれを例に説明します。

ソースの解凍

openssl-1.0.1c.tar.gzを解凍します。

解凍はWindowsのソフトでやってもいいですし、Cygwin上でもできます。 Cygwin上で解凍する場合は、おなじみのtarコマンドですね。

tar xzfv openssl-1.0.1c.tar.gz

解凍によってopenssl-1.0.1cというディレクトリが生成されます。 (無用のトラブルを避けるためにも、このディレクトリをCドライブ直下に移動する事をおすすめします)

Cygwin Terminalを立ち上げて、このディレクトリに移動してください。この辺りのテクニックを使うと楽です。
Cygwinをエクスプローラ右クリックで起動する bash編
Cygwinをエクスプローラ右クリックで起動する minttyちらつき防止編

ビルド&インストール

以下の様にコマンドを実行します。

./configure<br />
make<br />
make install

パスの設定

OpenSSLがインストールされた場所にパスが通っていない場合はパスを通します。 (インストール先は/usr/local/ssl/bin/です)

パスは.bashrcで設定するか、Windowsの環境変数で設定します。 Windows環境変数で設定する場合はこちらを参考にC:¥cygwin¥usr¥local¥ssl¥binを追加してください。
Windowsプログラムパスの通し方

これでOpenSSLが使える様になります。 インストール先を変えたい場合などはconfigのオプションで指定します。詳しくは、openssl-1.0.1c¥INSTALLを参照してください。